サルビアの育てかた
「──君たち、何だか熱いねえ」

 突然、背後から陽気な声が聞こえてきた。

「あれ? もうすぐ真冬になるはずなのにおかしいな。もしかして君たちの周りだけ夏に逆戻りなのかな!」

 俺とレイは驚き、焦り、急いでお互いに距離を空ける。

「ジャスティン先生……。あの、すみません。今日は帰るのが早いんですね」

 俺は変な冷や汗を流し、目もろくに合わせることが出来ずにいた。隣でレイも顔を真っ赤にしているのが雰囲気で伝わってくる。

 ジャスティン先生は笑顔で、いや、ニヤニヤしながら言うんだ。 

「今日は妻の誕生日だからね。久々に二人でディナーに行くのさ」
「あっ、そうでしたか。おめでとうございます」

 ジャスティン先生は機嫌がよさそうに「ありがとう」と明るい声で答える。
 そんな先生に、レイは小さく
「お恥ずかしいところをお見せして、申し訳ありません」
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