サルビアの育てかた
『レイ、二十歳の誕生日おめでとう。
このプレゼントをレイが受け取っている頃には、父さんはもう、レイのことを認識できないくらい病気が進行しているかもしれない。自分でも分かっているんだ。だんだん簡単な作業が出来なくなっていることも。今日が何日なのか、何曜日なのか。カレンダーを見ても分からなくなってしまった。新しいことを覚えるのも難しい。自分が何をしようとしていたのかすぐに忘れてしまう日も多くなった。レイが二十歳になった時、もしかするとちゃんとお祝いをしてあげられないかもしれない。だから今自分で手紙が書けるうちにレイに言葉を贈るよ。
大人になったレイはどれだけ綺麗な女性に成長したのかな。恋人もいるかもしれない。そう考えると少しだけ嫉妬をしてしまうが、レイが好きになった人で心から大切にしてくれる人なら、父さんはたとえどんな相手でも応援する。
二十歳になったレイは、自分の生まれた時の事情を既に知っているだろう。だけど何も気にすることはない。何があってもレイは父さんたちの大事な娘だから。今までもこれからも、ずっとずっと。何があってもそれだけは変わらない。
もし、父さんがレイのことをレイだと認識できなくなるほど病が進行していても、意識の奥底ではずっとお前を想い続けている。どうか、それだけは忘れないで。
レイ、父さんと母さんの娘になってくれてありがとう。レイが家族になってくれたおかげで、父さんも母さんも前を向いて生きる術を知った。たくさんの幸せを分けてもらった。家族の楽しい思い出もたくさん作れたんだ。レイは家族の希望の光だよ。
レイがこの先もずっと幸せになれるよう、いつまでも願い続けている。
愛するレイへ 父より』
このプレゼントをレイが受け取っている頃には、父さんはもう、レイのことを認識できないくらい病気が進行しているかもしれない。自分でも分かっているんだ。だんだん簡単な作業が出来なくなっていることも。今日が何日なのか、何曜日なのか。カレンダーを見ても分からなくなってしまった。新しいことを覚えるのも難しい。自分が何をしようとしていたのかすぐに忘れてしまう日も多くなった。レイが二十歳になった時、もしかするとちゃんとお祝いをしてあげられないかもしれない。だから今自分で手紙が書けるうちにレイに言葉を贈るよ。
大人になったレイはどれだけ綺麗な女性に成長したのかな。恋人もいるかもしれない。そう考えると少しだけ嫉妬をしてしまうが、レイが好きになった人で心から大切にしてくれる人なら、父さんはたとえどんな相手でも応援する。
二十歳になったレイは、自分の生まれた時の事情を既に知っているだろう。だけど何も気にすることはない。何があってもレイは父さんたちの大事な娘だから。今までもこれからも、ずっとずっと。何があってもそれだけは変わらない。
もし、父さんがレイのことをレイだと認識できなくなるほど病が進行していても、意識の奥底ではずっとお前を想い続けている。どうか、それだけは忘れないで。
レイ、父さんと母さんの娘になってくれてありがとう。レイが家族になってくれたおかげで、父さんも母さんも前を向いて生きる術を知った。たくさんの幸せを分けてもらった。家族の楽しい思い出もたくさん作れたんだ。レイは家族の希望の光だよ。
レイがこの先もずっと幸せになれるよう、いつまでも願い続けている。
愛するレイへ 父より』