サルビアの育てかた
更に公園の奥へと進んでいき、原っぱが広がる場所へと辿り着く。しんと静まり返る広大な空き地は、風の音しか聞こえてこなかった。陽が沈んだ後の公園は、こんなにも寂しいものだったのか。
もしも今、レイが隣にいてくれたら、俺が今見ている風景は変わって見えただろう。寂しそうに立ち尽くしている夜の遊具はたとえ暗闇の中でも楽しそうにしていて、誰もいない広大な原っぱでさえも心地よく感じたに違いない。
彼女がいないだけで、俺の目の前に広がるもの全てが光をなくしたように廃れた光景に変わってしまう。
「……レイ」
公園内の空き地の真ん中で俺は膝をついた。拳を握り締め、寒さに震えながら大好きな彼女の名を叫ばずにはいられない。
「レイ、どこにいるんだ。君がいないと、俺は寂しさで潰されそうだよ。レイ……レイ……。レイ──! 返事をしてくれ。レイ……!」
俺の叫び声は誰にも聞かれることもなく、空に響いてあてもなく彷徨いながら姿を消した。
喉が痛い。痛くて痛くてたまらない。
夜空を見上げると、曇り空の隙間からうっすらと顔を出す赤黒い半月が、俺のことを見下ろしていた。
もしも今、レイが隣にいてくれたら、俺が今見ている風景は変わって見えただろう。寂しそうに立ち尽くしている夜の遊具はたとえ暗闇の中でも楽しそうにしていて、誰もいない広大な原っぱでさえも心地よく感じたに違いない。
彼女がいないだけで、俺の目の前に広がるもの全てが光をなくしたように廃れた光景に変わってしまう。
「……レイ」
公園内の空き地の真ん中で俺は膝をついた。拳を握り締め、寒さに震えながら大好きな彼女の名を叫ばずにはいられない。
「レイ、どこにいるんだ。君がいないと、俺は寂しさで潰されそうだよ。レイ……レイ……。レイ──! 返事をしてくれ。レイ……!」
俺の叫び声は誰にも聞かれることもなく、空に響いてあてもなく彷徨いながら姿を消した。
喉が痛い。痛くて痛くてたまらない。
夜空を見上げると、曇り空の隙間からうっすらと顔を出す赤黒い半月が、俺のことを見下ろしていた。