サルビアの育てかた
 光のない暗い広場を抜けて行き、俺は植物園の中へと突進するような勢いで駆けていった。

「レイ、どこだ。レイ!」

 力の限り声を出す。喉が張り裂けそうになっても構わない。

 レイ。大好きなレイ。悪魔になんか負けるな。君はあんな奴の為に悩む必要はないんだ。決別もしなくて良い。とっくの昔に、レイは俺たちの大切な家族だから。悪魔は関係ないんだよ。
 レイだって、分かっているだろ?
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