サルビアの育てかた
レイと共に歩む未来を、俺はワクワクしながら思い描いていた。ちゃんと彼女にプロポーズをして、結婚式も挙げて、可愛い子供も出来るかもしれない。彼女に嫌われない限り、俺は諦めないと決めていたはずなのに。
レイとしたいことはまだまだたくさんある。俺は怖がりだから、楽しい未来すらも置き去りにしようとしているのか。
(そんなに脆い決心だったのか……?)
瞳を閉ざし、俺はレイとの会話を思い出していた。
『ねぇ、ヒル兄。良かったらさ、私にダンスを教えてほしいな』
『はあ? 何でだよ、嫌だよ』
『いいでしょう、私も踊ってみたい』
『今までヒル兄は私のこと全然気にかけてくれなかったのに。今は、不安で仕方がなかった私を慰めてくれてるんだよね』
『レイが本番でも良いダンスが披露できればいいなと思っただけだ』
『あの時のヒルスは、映画に登場するようなスーパーヒーローみたいで凄く格好良かったよ。ヒルス、私を助けてくれてありがとね』
『いいんだよ。俺は、レイのスーパーヒーローだからな』
『……優しいんだね』
『レイが風邪引いたのは俺のせいだしな』
『ううん。ヒルスはいつも優しいよ』
『私、こうしてヒルスにダンスを教えてもらえるから、毎日がすごく楽しい』
『どうしたんだよ、急に』
『ヒルスが真剣に教えてくれるから、私も頑張れるんだ……。私のコーチになってくれて、ありがとね』
『今までもこれからも、大好きな人と一緒に生きていくことが出来る。これって凄く幸せなことだから』
『なあ、レイの言う大好きな人って誰のことだ?』
『……分かってるくせに』
『レイの口から直接聞かせてよ』
『もう、甘えん坊なお兄ちゃんだね』
『ヒルス。私のこと好き?』
『大好きだよ』
『……私、ずっとドキドキしてる』
『どんどんヒルスを想う気持ちが大きくなっていくんだ』
『ヒルス、私のお兄ちゃんになってくれてありがとう。愛してくれて幸せだったよ』
『私の人生は、あなたとの思い出でいっぱい。ヒルスがずっとそばにいてくれたから、私は今までたくさんの幸せをもらったよ』
『どんなに辛いことがあっても、二人で乗り越えられた。あなたは、私のたった一人の家族で、他の誰よりも大切な人。世界で一番大好きだよ……』
──待ってろ、レイ。君に一回フラれたくらいで俺は諦めない。今からもう一度想いを伝えに行くからな。レイが俺のことを嫌いにならない限り、何度でも好きだと言ってやる──
レイとしたいことはまだまだたくさんある。俺は怖がりだから、楽しい未来すらも置き去りにしようとしているのか。
(そんなに脆い決心だったのか……?)
瞳を閉ざし、俺はレイとの会話を思い出していた。
『ねぇ、ヒル兄。良かったらさ、私にダンスを教えてほしいな』
『はあ? 何でだよ、嫌だよ』
『いいでしょう、私も踊ってみたい』
『今までヒル兄は私のこと全然気にかけてくれなかったのに。今は、不安で仕方がなかった私を慰めてくれてるんだよね』
『レイが本番でも良いダンスが披露できればいいなと思っただけだ』
『あの時のヒルスは、映画に登場するようなスーパーヒーローみたいで凄く格好良かったよ。ヒルス、私を助けてくれてありがとね』
『いいんだよ。俺は、レイのスーパーヒーローだからな』
『……優しいんだね』
『レイが風邪引いたのは俺のせいだしな』
『ううん。ヒルスはいつも優しいよ』
『私、こうしてヒルスにダンスを教えてもらえるから、毎日がすごく楽しい』
『どうしたんだよ、急に』
『ヒルスが真剣に教えてくれるから、私も頑張れるんだ……。私のコーチになってくれて、ありがとね』
『今までもこれからも、大好きな人と一緒に生きていくことが出来る。これって凄く幸せなことだから』
『なあ、レイの言う大好きな人って誰のことだ?』
『……分かってるくせに』
『レイの口から直接聞かせてよ』
『もう、甘えん坊なお兄ちゃんだね』
『ヒルス。私のこと好き?』
『大好きだよ』
『……私、ずっとドキドキしてる』
『どんどんヒルスを想う気持ちが大きくなっていくんだ』
『ヒルス、私のお兄ちゃんになってくれてありがとう。愛してくれて幸せだったよ』
『私の人生は、あなたとの思い出でいっぱい。ヒルスがずっとそばにいてくれたから、私は今までたくさんの幸せをもらったよ』
『どんなに辛いことがあっても、二人で乗り越えられた。あなたは、私のたった一人の家族で、他の誰よりも大切な人。世界で一番大好きだよ……』
──待ってろ、レイ。君に一回フラれたくらいで俺は諦めない。今からもう一度想いを伝えに行くからな。レイが俺のことを嫌いにならない限り、何度でも好きだと言ってやる──