【番外編】孤高の弁護士と誓いの光 — 未来へ紡ぐ約束
法律事務所に足を踏み入れると、受付の前で一条、児玉、山崎が揃って待っていた。
三人の顔には緊張と決意がにじみ出ている。

「お二人とも、こちらへどうぞ」

一条が軽く会釈しながら、手招きして会議室へ案内した。
歩きながら、紬はその頼もしさに少し安心感を覚える。

会議室に入ると、すでにスクリーンには最新の訴訟関連資料が映し出されていた。
訴状の概要、問題となっているSNS投稿のスクリーンショット、被害者の声をまとめたデータ……情報は細かく整理されている。

「皆さん、お疲れ様です。現状の共有から始めましょう」

一条が淡々と口火を切る。
彼の冷静で的確な声に続いて、児玉が補足しながら資料のポイントを説明した。

「高森のSNS戦略は巧妙で、彼らの主張は感情的に訴える一方で、法的な反論が難しい点もあります。ですが、証拠と事実に基づいて冷静に対応すれば、正しい結論を導けます」

山崎もまた、資料の細部について細かく指摘し、リスク管理や訴訟の可能性について具体的な見解を述べた。

紬は資料を見つめながら、深呼吸して自分の役割を再確認する。
茜は資料の整理や記録を的確にサポートし、紬の動きをしっかり支えている。

「私たちの強みは、三人の弁護士の連携力です。情報共有を密にし、迅速に対応しましょう」

一条が力強く宣言し、児玉と山崎も頷く。
連携の信頼感が室内の緊張を和らげ、心強い雰囲気を醸し出す。

紬は静かに頷き、茜の目を見てほほ笑む。
「ありがとう、茜。今日もよろしくね」

「うん、任せて」

会議はこれからの戦略を練るため、さらに具体的に続いていった。
< 30 / 96 >

この作品をシェア

pagetop