【番外編】孤高の弁護士と誓いの光 — 未来へ紡ぐ約束
寝室の明かりを落とし、ベッドに入る。
毛布の中、触れ合う肌の温もりが心地よくて、自然と身体が寄っていく。

「ねえ、隼人……」
「ん?」

「……抱っこして」

そう言うと、隼人は少し笑った声で「おいで」と言って、いつものように両腕をゆったりと広げた。

その腕の中に、ためらいもなく潜り込む。
すうっと、胸の奥まで満たされるような感覚。
隼人の胸元に頬を寄せると、ゆっくりとした鼓動が耳に伝わってくる。

(やっぱり、ここがいちばん落ち着く……)

吸い込む息が、ほんのりとした彼の匂いを運ぶ。
柔らかくて、深くて、どこか懐かしささえ感じる香りに包まれながら、肩の力がふっと抜けた。

隼人の大きな手が、背中を優しく撫でてくれる。
声はないけれど、それだけで「おやすみ」と言ってくれているようで、胸の奥までじんわりと温かくなった。

(何も考えずに眠れる夜って、こんなにも幸せなんだな……)

目を閉じると、闇の中にも彼の気配がしっかりとある。
心の底から安心できるこの場所で、私はもう、ひとりじゃない。

「……おやすみ、隼人」

かすかに唇が動いた直後、心地よい眠気に包まれて、意識がするりと遠のいていった。

あたたかくて、静かで、満ち足りた夜だった。
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