【番外編】孤高の弁護士と誓いの光 — 未来へ紡ぐ約束
軽井沢から戻った数日後。
夕飯を終え、ふたりはリビングのソファで並んで座っていた。

紬はルームウェアに着替え、くつろいだ様子でアイスティーを飲みながら、ふとつぶやいた。

「ねえ、入籍日……いつにする?」

隼人は、横で資料に目を通していたが、その声にペンを止めて顔を上げた。

「俺は、紬の誕生日がいいなって思ってた」
「……えっ、なんで?」
「思い出が重なる方が、嬉しくなるから」
「……ずるいな、そういうの。私、そういうの弱いんだけど」

紬はそう言って、そっと視線をそらした。
だけど頬は、ほんのりと赤く染まっていた。

「じゃあ、決まりで」
「えっ、早っ。私の了承は……」
「今、拒否しなかったよな?」

ニッと笑って隼人が言うと、紬は小さく唇を噛んで肩を竦めた。
「……ずるいって、ほんとに」

そう言いながらも、紬の指にはあのプロポーズの指輪がちゃんと光っていて、それが答えを語っていた。
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