幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
「珍しいですね。女性に対して肯定的な発言をされる梶井さんを初めてみたかもしれません」
渡瀬は玄関にさえ入らず、ドアの前に立ったまま待っていた。
俺が部屋の中に誰もいれたくないことをわかっていてのことだった。
『入るな』とも言ったことがなかったが、空気を察してきっちりドアのラインから入ってこない。
その察しのよさを俺は気に入っている。
とはいえ、男女の関係にはほど遠い存在だ。
お互いに。
「ほら、これでいいだろ」
契約書にサインをし、判子を押して渡した瞬間、渡瀬が目を大きく見開いた。
「かっ、顔があぁぁぁっ!チェロ以外唯一の取り柄である大事な顔がぁぁぁっ!」
女に殴られて赤くなっていることにやっと気づいたらしい。
「なにが唯一の取り柄だ。お前、本当に失礼なやつだな」
「失礼?事実です。それなら、自分の取り柄を一番から順番に言ってみてください」
「そうだな―――」
「まさか本当に言うつもりですか?どんだけ自分に自信あるんですか?」
「お前が言えって言ったんだろうが!」
渡瀬は玄関にさえ入らず、ドアの前に立ったまま待っていた。
俺が部屋の中に誰もいれたくないことをわかっていてのことだった。
『入るな』とも言ったことがなかったが、空気を察してきっちりドアのラインから入ってこない。
その察しのよさを俺は気に入っている。
とはいえ、男女の関係にはほど遠い存在だ。
お互いに。
「ほら、これでいいだろ」
契約書にサインをし、判子を押して渡した瞬間、渡瀬が目を大きく見開いた。
「かっ、顔があぁぁぁっ!チェロ以外唯一の取り柄である大事な顔がぁぁぁっ!」
女に殴られて赤くなっていることにやっと気づいたらしい。
「なにが唯一の取り柄だ。お前、本当に失礼なやつだな」
「失礼?事実です。それなら、自分の取り柄を一番から順番に言ってみてください」
「そうだな―――」
「まさか本当に言うつもりですか?どんだけ自分に自信あるんですか?」
「お前が言えって言ったんだろうが!」