幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
誰が先生よと言いながら寿実は額に手をあてた。

「そんなの、キスすればわかるでしょ。この人とキスしたいかどうかなんだから」

キスしちゃってるんですよおおおおっ!
しかも、がっつり。
そんなこと言えない。
嫌じゃなかったし、それに……
私からキスしちゃったわけで。
そ、そうよね。
恋愛感情もないのにキスなんかできるわけない。

「そ、そう。貴重なアドバイスをありがと……」

「どういたしまして」

顔を赤くしている私にくすりと寿実は笑った。

「恋愛音痴な二人だとこんなことになるのね」

「恋愛音痴!?」

「逢生君もね。やりすぎなのよ。奏花に悪い虫がつかないように徹底的にガードするから、奏花が純粋培養で育ってしまったわけじゃない?」

「純粋培養……」

今まで私がちょっといいなって思った男の子から『彼氏いたんだね』とか言われていたのは偶然じゃなかったってこと!?
思い返せば、心当たりは山ほどある。
私と逢生が付き合っているっていう噂を流したのは逢生なの!?

「一度くらい誰かと付き合えば、逢生君しかいないって奏花が気づくのにその誰かも許さないんだから。とんでもない幼馴染みね」
< 135 / 213 >

この作品をシェア

pagetop