幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
梶井さんは女性からのプレゼントと思われる花束と差し入れに囲まれてにこやかに笑っていった。
よくこんな状況で口説けるわよね。
「私とのデートは絶対にないと思いますけど。コンサート頑張ってください」
「楽しみだな。差し入れと花束をありがとう」
「いいえ……」
もうデートすることになってるし。
ため息をつきながらドアを閉めた。
これだから、自分に自信がある男は。
隣の楽屋は逢生達の楽屋でドアを開けたなり、ドドーンと大量の花と差し入れが置いてあった。
う、うわぁ……すごい量。
梶井さんの楽屋より広いとはいえ、花で埋め尽くされていて、狭く感じた。
そして、すごく賑やかだった。
小学生の子供部屋かな?というくらいには。
「おい!逢生っ!お前、ちゃんと前髪をセットしろよ!」
「してる」
陣川さんは逢生の前髪が固めてもおちてしまうのが気になるらしい。
セットしなおしてやるっと言いながら、逢生を追いかけ回しているせいでドタバタとやかましい。
渋木さんはマイペースに楽屋に備え付けられていたピアノをコンサートの曲順にさわりだけ弾いているけど、それもまた喧噪の中ではうるさく聴こえる。
よくこんな状況で口説けるわよね。
「私とのデートは絶対にないと思いますけど。コンサート頑張ってください」
「楽しみだな。差し入れと花束をありがとう」
「いいえ……」
もうデートすることになってるし。
ため息をつきながらドアを閉めた。
これだから、自分に自信がある男は。
隣の楽屋は逢生達の楽屋でドアを開けたなり、ドドーンと大量の花と差し入れが置いてあった。
う、うわぁ……すごい量。
梶井さんの楽屋より広いとはいえ、花で埋め尽くされていて、狭く感じた。
そして、すごく賑やかだった。
小学生の子供部屋かな?というくらいには。
「おい!逢生っ!お前、ちゃんと前髪をセットしろよ!」
「してる」
陣川さんは逢生の前髪が固めてもおちてしまうのが気になるらしい。
セットしなおしてやるっと言いながら、逢生を追いかけ回しているせいでドタバタとやかましい。
渋木さんはマイペースに楽屋に備え付けられていたピアノをコンサートの曲順にさわりだけ弾いているけど、それもまた喧噪の中ではうるさく聴こえる。