幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
「お前なんか、まだまだ子犬だ。俺が帰るまでには少しはうまくなってろよ」
「帰国したころには梶井より俺のほうが有名になってるよ」
「は?そのころ、俺はお前の倍、有名になってる」
梶井さんの大人げないところは昔のままで変わらない。
二人のやりとりを笑うと梶井さんも笑った。
あの頃と同じ三人がそこに一瞬だけいたような気がした。
案内のアナウンスが流れて梶井さんが顔を搭乗口の方に向けた。
「じゃあ、またね。奏花ちゃん。深月が嫌になったら連絡してよ?」
「え?連絡?」
梶井さんはウインクをして、トントンっと自分のスマホを叩く。
私の番号が入ってるってこと―――!?
い、いつの間に……!!
「深月。俺が諦めたと思うなよ」
からかうように言った梶井さんに対して逢生は真剣な顔をして、ぎゅっと私の手を握りしめた。
「奏花ちゃんを大事にしろよ。俺とお前の差はそれだけだった」
そう言うと梶井さんはサングラスをかけて背を向けて、ひらひらと手を振っていた。
逢生はその言葉に言い返さずに黙って梶井さんの背中を見送っていた。
見えなくなると逢生はぽつりと言った。
「言われなくてもわかってる」
「帰国したころには梶井より俺のほうが有名になってるよ」
「は?そのころ、俺はお前の倍、有名になってる」
梶井さんの大人げないところは昔のままで変わらない。
二人のやりとりを笑うと梶井さんも笑った。
あの頃と同じ三人がそこに一瞬だけいたような気がした。
案内のアナウンスが流れて梶井さんが顔を搭乗口の方に向けた。
「じゃあ、またね。奏花ちゃん。深月が嫌になったら連絡してよ?」
「え?連絡?」
梶井さんはウインクをして、トントンっと自分のスマホを叩く。
私の番号が入ってるってこと―――!?
い、いつの間に……!!
「深月。俺が諦めたと思うなよ」
からかうように言った梶井さんに対して逢生は真剣な顔をして、ぎゅっと私の手を握りしめた。
「奏花ちゃんを大事にしろよ。俺とお前の差はそれだけだった」
そう言うと梶井さんはサングラスをかけて背を向けて、ひらひらと手を振っていた。
逢生はその言葉に言い返さずに黙って梶井さんの背中を見送っていた。
見えなくなると逢生はぽつりと言った。
「言われなくてもわかってる」