幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
「うん!弾いてる時の方がすごくかっこよかった」
「……弾いてなかったら、だめか」
「そうだねー」
子供相手に張り合ってくる高校生だし……
そう思って頷くと苦笑していた。
「やっぱり俺は弾かないとだめなんだな」
「やめようと思ってたの?」
「まあ、食える奴なんか一握りだし、俺じゃなくてもいいかって思ってた」
「そうなの?よくわからないけど、聴かせてくれてありがとう」
「いや、こっちこそありがとな。本当はやめようと思ってた」
「え?」
「いや。決めたってこと」
なにを決めたんだろうと思っているとお兄さんはチェロを片付けて、その大きな楽器を背中に背負った。
立ち上がると身長も高くてずっと私達より大人に見えた。
「さてと。先生に叱られるだろうけど、学校に戻るかな」
お兄さんが着ているのはこの近くにある菱水音大附属高校の制服だった。
「俺がプロになったら、お前のせいだから責任とれよ」
「えっ!?おかげじゃなくて!?」
「お前のせいだ。じゃあな」
ぽんぽんっと頭を叩いて去って行った。
その手のひらが大きくていつまでも触れた感触が残っていた。
「……弾いてなかったら、だめか」
「そうだねー」
子供相手に張り合ってくる高校生だし……
そう思って頷くと苦笑していた。
「やっぱり俺は弾かないとだめなんだな」
「やめようと思ってたの?」
「まあ、食える奴なんか一握りだし、俺じゃなくてもいいかって思ってた」
「そうなの?よくわからないけど、聴かせてくれてありがとう」
「いや、こっちこそありがとな。本当はやめようと思ってた」
「え?」
「いや。決めたってこと」
なにを決めたんだろうと思っているとお兄さんはチェロを片付けて、その大きな楽器を背中に背負った。
立ち上がると身長も高くてずっと私達より大人に見えた。
「さてと。先生に叱られるだろうけど、学校に戻るかな」
お兄さんが着ているのはこの近くにある菱水音大附属高校の制服だった。
「俺がプロになったら、お前のせいだから責任とれよ」
「えっ!?おかげじゃなくて!?」
「お前のせいだ。じゃあな」
ぽんぽんっと頭を叩いて去って行った。
その手のひらが大きくていつまでも触れた感触が残っていた。