幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
でも、私はこの目を知っている。
梶井さんは私の知っている誰かに似ている。
「顔が赤いけど。もしかして深月以外の男に免疫ない?」
「……ま、まあ。逢生は男というよりは弟というか」
「へぇ」
「あの?」
サイダーを持っていた腕をつかむと体を抱き寄せた。
ゴトッとサイダーのペットボトルが手から落ちて重い音をたてた。
「こんな可愛いのにもったいないな」
なにが起きたかわからず、思考停止すること数秒間。
シャツからはシャネルのエゴイストプラチナムの香りにまじって煙草の匂いがした。
逢生とは全然違う―――大人の男の人。
気を抜くと流されてしまいそうで怖い。
耳にかかる息がぞわりとして肌が粟立った。
「……っ!離してください!」
「もう少しこのまま」
飄々とした態度からは想像つかないくらいの悲しい声だった。
顔は見えないから、どんな顔をしているのかわからなかったけど、子供がぬいぐるみを抱えるみたいにして抱き締めていた。
まるで不安を消すかのように。
「俺の母親は何人も男がいたけど、俺は好きだったよ。だから、奏花ちゃんに深月がいても構わない。どう?」
梶井さんは私の知っている誰かに似ている。
「顔が赤いけど。もしかして深月以外の男に免疫ない?」
「……ま、まあ。逢生は男というよりは弟というか」
「へぇ」
「あの?」
サイダーを持っていた腕をつかむと体を抱き寄せた。
ゴトッとサイダーのペットボトルが手から落ちて重い音をたてた。
「こんな可愛いのにもったいないな」
なにが起きたかわからず、思考停止すること数秒間。
シャツからはシャネルのエゴイストプラチナムの香りにまじって煙草の匂いがした。
逢生とは全然違う―――大人の男の人。
気を抜くと流されてしまいそうで怖い。
耳にかかる息がぞわりとして肌が粟立った。
「……っ!離してください!」
「もう少しこのまま」
飄々とした態度からは想像つかないくらいの悲しい声だった。
顔は見えないから、どんな顔をしているのかわからなかったけど、子供がぬいぐるみを抱えるみたいにして抱き締めていた。
まるで不安を消すかのように。
「俺の母親は何人も男がいたけど、俺は好きだったよ。だから、奏花ちゃんに深月がいても構わない。どう?」