【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
食事が終わりそんな彼女から話を聞いていくうちに、怒りで頭がおかしくなってはしまいそうだった。
まっすぐで純粋なローズマリーを利用して搾取していたのだろう。
こんなにも魔法樹のために尽くしていたローズマリーを蔑ろにしたのだ。
(バルガルド王国の奴らは欲の化身だ……バルガルド王国にあった魔法樹とローズマリーが可哀想でならない)
父に同席してもらい、ローズマリーは聖女になった経緯や国外追放されたことを淡々と語っていた。
ローズマリーが暮らしていた状況を知り、つらい中でも強かに生きてきた彼女のことを尊敬していた。
こんな短期間にこんな気持ちになるなんて自分でもおかしいと思ってしまう。
けれど彼女を放ってはおけないし、純真無垢なローズマリーを守りたいと強く思う。
(ローズマリーは僕が絶対に守り抜く。彼女を幸せにしたい……今までの分も)
それからローズマリーは緑の聖女だと裏付けるように魔法樹たちの名前を知り、夢の中で話をしたそうだ。
そんな話は今まで聞いたことがなかった。伝承にあるだけで前例はない。
カールナルド王国の亡くなった聖女ですら、魔法樹の名前を知ることはなかったというのに。
(ローズマリーは間違いなく特別な存在だ。だからこそ魔法樹にも愛されている)
まっすぐで純粋なローズマリーを利用して搾取していたのだろう。
こんなにも魔法樹のために尽くしていたローズマリーを蔑ろにしたのだ。
(バルガルド王国の奴らは欲の化身だ……バルガルド王国にあった魔法樹とローズマリーが可哀想でならない)
父に同席してもらい、ローズマリーは聖女になった経緯や国外追放されたことを淡々と語っていた。
ローズマリーが暮らしていた状況を知り、つらい中でも強かに生きてきた彼女のことを尊敬していた。
こんな短期間にこんな気持ちになるなんて自分でもおかしいと思ってしまう。
けれど彼女を放ってはおけないし、純真無垢なローズマリーを守りたいと強く思う。
(ローズマリーは僕が絶対に守り抜く。彼女を幸せにしたい……今までの分も)
それからローズマリーは緑の聖女だと裏付けるように魔法樹たちの名前を知り、夢の中で話をしたそうだ。
そんな話は今まで聞いたことがなかった。伝承にあるだけで前例はない。
カールナルド王国の亡くなった聖女ですら、魔法樹の名前を知ることはなかったというのに。
(ローズマリーは間違いなく特別な存在だ。だからこそ魔法樹にも愛されている)