【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
リオネルは改めてローズマリーを見た。
先ほど虚だったライトブラウンの瞳。
このように極限まで追い詰められながらも魔法樹を守り、魔法で元気にしようと魔法樹に力を与えていた。
それだけでもローズマリーの人柄が見て取れるではないか。
その瞬間、リオネルは全身に鳥肌がたった。
ローズマリーのことをもっと知りたい、強くそう思うようになる。
しかしバルガルド王国にはもう一人聖女がいた。
リオネルもバルガルド王国の聖女、ミシュリーヌに会ったことがある。
クリストフの婚約者のようにぴったりと彼にくっついていたからだ。
『リオネル殿下、ごきげんよう! ミシュリーヌ・ルレシティですわ』
バルガルド王国の貴族の令嬢らしい自信に満ち溢れた立ち振る舞い。
豪華なドレスと纏う宝石の数々が彼女の欲深さを映し出す。
試すように魔法樹への考え方を聞いたとしても知識も想いも浅く、本当に聖女なのかと疑問を持っていた。
それから彼女の媚びるような視線は、いまでもリオネルに絡みついていたことを思い出していた。
ローズマリーは目を覚ましても、自分が牢屋の中にいると思っていることも可愛らしいが、お腹が空いていると思い用意した食事。
彼女が本当に美味しそうに食べる姿を見ていた。
お肉を口いっぱいに含んで喜ぶローズマリーがとにかく愛おしくて幸せな思いをさせてあげたくなるのだ。
先ほど虚だったライトブラウンの瞳。
このように極限まで追い詰められながらも魔法樹を守り、魔法で元気にしようと魔法樹に力を与えていた。
それだけでもローズマリーの人柄が見て取れるではないか。
その瞬間、リオネルは全身に鳥肌がたった。
ローズマリーのことをもっと知りたい、強くそう思うようになる。
しかしバルガルド王国にはもう一人聖女がいた。
リオネルもバルガルド王国の聖女、ミシュリーヌに会ったことがある。
クリストフの婚約者のようにぴったりと彼にくっついていたからだ。
『リオネル殿下、ごきげんよう! ミシュリーヌ・ルレシティですわ』
バルガルド王国の貴族の令嬢らしい自信に満ち溢れた立ち振る舞い。
豪華なドレスと纏う宝石の数々が彼女の欲深さを映し出す。
試すように魔法樹への考え方を聞いたとしても知識も想いも浅く、本当に聖女なのかと疑問を持っていた。
それから彼女の媚びるような視線は、いまでもリオネルに絡みついていたことを思い出していた。
ローズマリーは目を覚ましても、自分が牢屋の中にいると思っていることも可愛らしいが、お腹が空いていると思い用意した食事。
彼女が本当に美味しそうに食べる姿を見ていた。
お肉を口いっぱいに含んで喜ぶローズマリーがとにかく愛おしくて幸せな思いをさせてあげたくなるのだ。