【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
「おいしそうです……いただきまぁす」
「……!」
無意識にリオネルの頭を掴んで自分の方へと引き寄せる。
それからオレンジ色の木の実を食べようと唇を寄せた。
しかし今のローズマリーには口を開く気力すらないらしい。
(ああ……このまま死ぬくらいなら最後にテーブルいっぱいのご馳走を食べてみたかったです)
ローズマリーの腕からはどんどんと力が抜けていく。
何か柔らかいものに唇が触れたのまではわかったのだが、ローズマリーはそのまま手を離す。
(リオネル殿下は何を驚いているのでしょう。はっ……もしかして体臭が? ハーブや水で体も洗いましたし木で歯磨きをしていたのですが。ああ、服が……………お腹が空きました)
ローズマリーは限界を迎えて意識を手放したのだった。
* * *
ローズマリーが目を覚ますと、目の前には鉄格子が見える。
温かくもなく寒くもない空間にローズマリーは座っていた。
何故か先ほどあった空腹感や喉の渇きはまったくといっていいほどなくない。
(もしかして……ここは天国でしょうか)
「……!」
無意識にリオネルの頭を掴んで自分の方へと引き寄せる。
それからオレンジ色の木の実を食べようと唇を寄せた。
しかし今のローズマリーには口を開く気力すらないらしい。
(ああ……このまま死ぬくらいなら最後にテーブルいっぱいのご馳走を食べてみたかったです)
ローズマリーの腕からはどんどんと力が抜けていく。
何か柔らかいものに唇が触れたのまではわかったのだが、ローズマリーはそのまま手を離す。
(リオネル殿下は何を驚いているのでしょう。はっ……もしかして体臭が? ハーブや水で体も洗いましたし木で歯磨きをしていたのですが。ああ、服が……………お腹が空きました)
ローズマリーは限界を迎えて意識を手放したのだった。
* * *
ローズマリーが目を覚ますと、目の前には鉄格子が見える。
温かくもなく寒くもない空間にローズマリーは座っていた。
何故か先ほどあった空腹感や喉の渇きはまったくといっていいほどなくない。
(もしかして……ここは天国でしょうか)