【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
リオネルと同じでカールナルド国王はローズマリーを責める様子はない。
むしろ心配しているように見えた。

まずリオネルがカールナルド国王にローズマリーが今まで話したことを簡単に説明していく。
その後に改めてローズマリーは追放された経緯を話していった。
話が進むたびに彼らの表情がどんどんと険しくなっていくではないか。


「し、信じられない……! やはりバルガルド王国は魔法樹と聖女のことを何もわかっていない!」

「そうですね。それに恐らくバルガルド王国の魔法樹は……」


そう言ったリオネルは悲しげに瞼を閉じた。
それからカールナルド王国で魔法樹と聖女への考え方について話してくれた。
ローズマリーは初めて聞く魔法樹の情報ばかり。
バルガルド王国で教わったことなど、あまり役に立たないことに気づく。


「ローズマリー、聖女というのは魔法樹と同じようにとても大切に尊むべき存在なんだよ」

「そうなのですか?」

「そうなんだ。だから僕はバルガルド王国に対して激しい怒りを感じている」

「まったく信じられないな……! 魔法樹をなんだと思っているのか。聖女としての扱いもそうだが、そこまで差別的だったとは。酷い話だ」
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