【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
「大丈夫だよ。こうなった事情を君の口から話してほしい。父上と一緒に聞きたいんだ」

「……!」


安心から無意識に強張っていた体の力を抜いていく。
どうやらカールナルド国王も、あれだけのことを言い放ったローズマリーに怒ってはいないそうだ。
ただリオネル同様にこうなった経緯を知りたいだけのようだ。

カールナルド国王が来る間、ローズマリーは寝巻きからワンピースに着替える。 
お腹が苦しすぎてコルセットを絞められないのもあったが、ドレスを嫌がるとすぐにローズマリーの要望はあっさりと通った。

カールナルド王国とバルガルド王国とのローズマリーへの態度はまったく違う。
バルガルド王国ではローズマリーは常に見下されていたが、カールナルド王国ではまるでお姫様にでもなったかのようだ。
その差はとても大きいような気がした。

ローズマリーが目覚めたと聞いたカールナルド国王は慌てて部屋へとやってきた。


「よかった……! 目が覚めたのか」

「あの時のことなのですが……」

「よいよい、それよりも話を聞かせてくれ。大変な思いをしたのだろう?」
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