寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
 


 そのあと、慶紀の部屋に行った。

 ここは想像通り、モデルハウスみたいに片付いていて。

 まったく生活感がなかった。

 ……やばい。
 私はここでは暮らせない、と綾都は思う。

 ずっと私を縛っておいてもらわないと、ここも私の部屋と同じ惨状になってしまうに違いない。

 そんなことを思いながら、綾都がリビングの入り口に突っ立っている間、慶紀も突っ立っていた。
 
「なにをしようか」
「えっ?」

「いや、お前に来てもらったのはいいが、緊張してどうしていいのかわからない」

 そんなことを口に出して言っている時点で、ほんとうに緊張されてるのかわからないんですけど……。

「テ、テレビでも見ましょうか?」
と綾都は言ってみた。

 壁掛けの巨大なテレビをつけるとニュースをやっていた。

 ソファに、二人、少し離れて座って見る。
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