君が最愛になるまで
「いや、あのね、私最近告白したんだけど」

「うん⋯⋯って、え?!告白?!え、ちょっと何爆弾発言普通に報告してるの!」

「あ、ごめん。それでさ」

「え、普通に続けるんだ?うん、分かった大丈夫、続けて」

「うん、それでね、付き合いたい訳じゃなくて前向くために伝えたんだけど、その相手からの連絡が日に日に甘くなってる気がして」


そう、千隼くんからの連絡がなぜか甘味を帯びていっている気がする。
今まではそんなことなかったのに、なぜか私が告白してから変わった。


"紬希に会いたい"
"早く約束の日にならねーかな"


そんな言葉が並べられ私はなんて返せばいいのか分からずあまり返信すらしていない。
千隼くんは私の返信がないのを不満に思っているのか、追加でメッセージを送ってくる。


「えーそれはつむつむが告白してくれて逆に気になってるんじゃない?」

「んーそういう人じゃないと思うんだけど⋯⋯」

「でもまぁ嫌ではないんでしょ?」

「嫌じゃないけど、どうすればいいのか分からなくて」


千隼くんの真意が分からず私はどうすればいいのか分からなかった。
なんて返すべきなのか、どういう答えが正解なのか。


「でも、つむつむ楽しそうだよ」

「え、そう?」

「うん。ため息ばっかだけど楽しそうだった」

「楽しそう、か⋯⋯」

「画面見てニコニコしてたよ」


そう言われて初めて気づいた。
千隼くんから送られてきたメッセージを見る私の表情が自然と笑顔だったということに。


真夏ちゃんに言われて同時に確信してしまった。
返事がなくても幼なじみとして近くにいられればいいなんて綺麗事だ。


スッキリはしてるし前も向けている。
だけどやっぱり千隼くんへの気持ちを消しきることはできなかった。


「まぁ、色んな恋の形があるからひっそりと大切に思い出にするのもありだよね」

「ふふふっそうだね。ありがと真夏ちゃん」


私の想いは変わらないしこれからも関係は続いていく。
私たちは幼なじみなんだから。
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