私のお世話がかり
◯大教室
いつの間にか、並木道の電灯には明かりが灯っている。
双葉 (なんで……って)
心が重くなり、時折一層痛みが強くなる。
金髪学生「他にも、まだグループあるよね? 悪いんだけど、オレたち自分たちだけでやるの決まってるから他当たってくれる?」
◯大教室の室内の階段
「すごい雨だね」「前髪死んだ」と言いながら楽しく通り過ぎる女の子たち
双葉はグループから離れ、ゆっくりと階段を登る。見知らぬ学生がぶつかり、チッと舌打ちして通り過ぎた。
すぐ横の椅子に、ふらふらと腰を下ろした。
◯教室の入り口
最上と部長は双葉を見つけて手を振って声をかけた。最上も部長もリュックの他にパソコンのケースを持っている。
部長「双葉ちゃん! 一緒座ろ!」
部長に明るく話しかけられて、双葉は思わず目に涙があふれた。
最上は彼女の様子がいつもと違うのに気づいたが、彼と目が合った双葉は、すぐさま教室外に出てしまった。
最上「双葉さん!」
最上はパソコンを部長に託し追いかける。
部長「あっ、おい! ちょっと!」
◯校舎内廊下
双葉は階段を大急ぎで駆け下りた。
景色が素早く移り変わる。誰にも見られないように手で目を隠しながら走った。
双葉 (だめだった)(あんなに、先輩が応援してくれたのに)(私のこと、考えてくれたのに)
透明な階段に、涙がぽたりと落ちる。
双葉 (どうして私はちゃんとできないんだろう)
※顔のアップ
双葉 (先輩やみんなの隣に立っても、恥ずかしくない存在になりたいのに。これじゃ、ずっと、迷惑かけてばかりーー)
◯双葉と最上
最上「双葉さん!」
最上が後ろから声をかけ、腕をつかんだ。
双葉は振り向くことなく、腕を振りほどこうとした。
双葉「ごめんなさい、見ないでください、見ちゃだめですーー」
最上は双葉を抱き寄せた。
双葉「……っ」
最上「大丈夫だよ」
最上の胸の中で、双葉は涙があふれる。
最上「俺は、こういうときのためにいるんだからね」
二人は見つめ合い、最上は照れながらシャツの腕をまくった。
最上は腕に緑色のオモチャの変身腕時計をつけている。
双葉「……」
双葉はにわかには信じられず、何度も瞬きをした。
(……確かに、最上先輩が半袖を着ているのを見たことなかったけど)
最上「今日はグリーン」
双葉「ふ……っ、ふふっ」
吹き出して笑うと、最上はホッとして抱きしめていた腕を緩めた。
◯大学 校内 階段の踊り場
部長「双葉ちゃーん! この子たちもグループまだだってよ」
しばらくすると、部長がモブっぽい容姿のモブを二人連れて来た。
双葉「!」
部長「あんなあからさまに生きてる世界が違うのに声かけんなよ」
部長は軽く背中をたたいた。
双葉「いたっ」
窓の外は日が落ちきって暗く、教室や廊下の明かりが夜のキャンパスを美しく照らす。
部長が最上に目を向けると、双葉を愛おしそうに見つめていた。最上の右手は今にも双葉の髪の毛に触れそうである。
こんなことが前にもあったな思い出し、と部長はニヤリと口角を上げる。
部長「あんたたち、一緒にいなよ」
最上「は?」
部長「だから、任命してあげる! 双葉ちゃんのおせわがかり!」
最上は目を丸くし、双葉を見つめていた。
双葉 (え、ええーーー!? )
いつの間にか、並木道の電灯には明かりが灯っている。
双葉 (なんで……って)
心が重くなり、時折一層痛みが強くなる。
金髪学生「他にも、まだグループあるよね? 悪いんだけど、オレたち自分たちだけでやるの決まってるから他当たってくれる?」
◯大教室の室内の階段
「すごい雨だね」「前髪死んだ」と言いながら楽しく通り過ぎる女の子たち
双葉はグループから離れ、ゆっくりと階段を登る。見知らぬ学生がぶつかり、チッと舌打ちして通り過ぎた。
すぐ横の椅子に、ふらふらと腰を下ろした。
◯教室の入り口
最上と部長は双葉を見つけて手を振って声をかけた。最上も部長もリュックの他にパソコンのケースを持っている。
部長「双葉ちゃん! 一緒座ろ!」
部長に明るく話しかけられて、双葉は思わず目に涙があふれた。
最上は彼女の様子がいつもと違うのに気づいたが、彼と目が合った双葉は、すぐさま教室外に出てしまった。
最上「双葉さん!」
最上はパソコンを部長に託し追いかける。
部長「あっ、おい! ちょっと!」
◯校舎内廊下
双葉は階段を大急ぎで駆け下りた。
景色が素早く移り変わる。誰にも見られないように手で目を隠しながら走った。
双葉 (だめだった)(あんなに、先輩が応援してくれたのに)(私のこと、考えてくれたのに)
透明な階段に、涙がぽたりと落ちる。
双葉 (どうして私はちゃんとできないんだろう)
※顔のアップ
双葉 (先輩やみんなの隣に立っても、恥ずかしくない存在になりたいのに。これじゃ、ずっと、迷惑かけてばかりーー)
◯双葉と最上
最上「双葉さん!」
最上が後ろから声をかけ、腕をつかんだ。
双葉は振り向くことなく、腕を振りほどこうとした。
双葉「ごめんなさい、見ないでください、見ちゃだめですーー」
最上は双葉を抱き寄せた。
双葉「……っ」
最上「大丈夫だよ」
最上の胸の中で、双葉は涙があふれる。
最上「俺は、こういうときのためにいるんだからね」
二人は見つめ合い、最上は照れながらシャツの腕をまくった。
最上は腕に緑色のオモチャの変身腕時計をつけている。
双葉「……」
双葉はにわかには信じられず、何度も瞬きをした。
(……確かに、最上先輩が半袖を着ているのを見たことなかったけど)
最上「今日はグリーン」
双葉「ふ……っ、ふふっ」
吹き出して笑うと、最上はホッとして抱きしめていた腕を緩めた。
◯大学 校内 階段の踊り場
部長「双葉ちゃーん! この子たちもグループまだだってよ」
しばらくすると、部長がモブっぽい容姿のモブを二人連れて来た。
双葉「!」
部長「あんなあからさまに生きてる世界が違うのに声かけんなよ」
部長は軽く背中をたたいた。
双葉「いたっ」
窓の外は日が落ちきって暗く、教室や廊下の明かりが夜のキャンパスを美しく照らす。
部長が最上に目を向けると、双葉を愛おしそうに見つめていた。最上の右手は今にも双葉の髪の毛に触れそうである。
こんなことが前にもあったな思い出し、と部長はニヤリと口角を上げる。
部長「あんたたち、一緒にいなよ」
最上「は?」
部長「だから、任命してあげる! 双葉ちゃんのおせわがかり!」
最上は目を丸くし、双葉を見つめていた。
双葉 (え、ええーーー!? )