髪の毛の悩みなら公女様にお任せあれ!~ヘアスタイルから始まる領地改革
先程まで踊っていたデビュタントたちは、今度は壇上にいる国王夫妻に挨拶をするため列を成している。
最後尾に並んだルシアナの番が来ると、ルシアナはケイリーの腕に添えていた手を離して、座っている王の前へと進み出た。
「ルミナリア公爵の孫でサーマン・スタインフェルドの子の、ルシアナ・スタインフェルドと申します。国王陛下、並びに王妃陛下にご挨拶申し上げます」
カーテシーをするルシアナに、国王夫妻は目を細めた。
「ベアトリスからそなたのことは聞いておるぞ。会うのは初めてだな。利発そうな子じゃないか。なあ、サーマンよ」
「恐れ入ります」
「アルベリア伯爵夫人から勧められて貴女が手掛けた製品を使ってみているけれど、どれもこれまでにない素晴らしいものだったわ」
「お褒めに預かり光栄でございます」
「それこら私が聞いた話では、商品開発だけに留まらず、変わった髪型を提案しているのだとか。貴女自身も随分と短い髪の毛だけれど……不思議ね。みずぼらしさは感じられないわ」
ルシアナの今日の髪型は、女性たちの間ではやっているハーフアップスタイル。カールした髪の毛の上半分は複雑に編み込まれ、ヘアアクセサリーが煌めいている。
上流階級の者だけが集まっているこの舞踏会でルシアナの髪の短さは際立っているが、華やかさが足りないようにも、ましてや下賎の者にも見えない。
「貴族の女性はワンレングス・ロングヘアだけという時代は終わりました。似合う髪型、自分のテンションが上がる髪型をもっともっと、楽しめば良いのです。ショートスタイルでも、十分ヘアアレンジは楽しめますわ。わたくしがそれを証明してみせます」
「こっ……こら、ルシアナ」
ルシアナの挑発的な発言に、両親は青ざめてペコペコと平謝りしている。
最後尾に並んだルシアナの番が来ると、ルシアナはケイリーの腕に添えていた手を離して、座っている王の前へと進み出た。
「ルミナリア公爵の孫でサーマン・スタインフェルドの子の、ルシアナ・スタインフェルドと申します。国王陛下、並びに王妃陛下にご挨拶申し上げます」
カーテシーをするルシアナに、国王夫妻は目を細めた。
「ベアトリスからそなたのことは聞いておるぞ。会うのは初めてだな。利発そうな子じゃないか。なあ、サーマンよ」
「恐れ入ります」
「アルベリア伯爵夫人から勧められて貴女が手掛けた製品を使ってみているけれど、どれもこれまでにない素晴らしいものだったわ」
「お褒めに預かり光栄でございます」
「それこら私が聞いた話では、商品開発だけに留まらず、変わった髪型を提案しているのだとか。貴女自身も随分と短い髪の毛だけれど……不思議ね。みずぼらしさは感じられないわ」
ルシアナの今日の髪型は、女性たちの間ではやっているハーフアップスタイル。カールした髪の毛の上半分は複雑に編み込まれ、ヘアアクセサリーが煌めいている。
上流階級の者だけが集まっているこの舞踏会でルシアナの髪の短さは際立っているが、華やかさが足りないようにも、ましてや下賎の者にも見えない。
「貴族の女性はワンレングス・ロングヘアだけという時代は終わりました。似合う髪型、自分のテンションが上がる髪型をもっともっと、楽しめば良いのです。ショートスタイルでも、十分ヘアアレンジは楽しめますわ。わたくしがそれを証明してみせます」
「こっ……こら、ルシアナ」
ルシアナの挑発的な発言に、両親は青ざめてペコペコと平謝りしている。