眠れぬ夜は、優しすぎる刑事の腕の中で。
無線から、「赤尾悠真、発見。意識あり、外傷なし」との声が流れた瞬間、
早瀬はその場で膝に手をつき、大きく息を吸い込んだ。
深く、深く、肺の奥まで空気を入れる。
張りつめていた何かが、一気にほどけた。
その様子を少し離れた場所から見ていた新田が、静かに声をかける。
「早瀬、お前は佐原さんが運ばれた病院に行け。
目が覚めたら話を聞けるようにな」
その言葉の奥には、はっきりとは言わずとも――
“そばにいてやれ”という、上司としての温かい思いやりがあった。
「……はい」
早瀬は短く答え、すぐに岡田の方を向いた。
「あと頼む」
岡田が黙って頷くと、早瀬は新田に一礼し、すぐさま覆面パトカーへと乗り込んだ。
ドアが閉まる音とともに、再びエンジンが唸りを上げる。
彼の胸には、もう一度「無事」の確かさを自分の目で確かめたい――ただその一心だけが残っていた。
早瀬はその場で膝に手をつき、大きく息を吸い込んだ。
深く、深く、肺の奥まで空気を入れる。
張りつめていた何かが、一気にほどけた。
その様子を少し離れた場所から見ていた新田が、静かに声をかける。
「早瀬、お前は佐原さんが運ばれた病院に行け。
目が覚めたら話を聞けるようにな」
その言葉の奥には、はっきりとは言わずとも――
“そばにいてやれ”という、上司としての温かい思いやりがあった。
「……はい」
早瀬は短く答え、すぐに岡田の方を向いた。
「あと頼む」
岡田が黙って頷くと、早瀬は新田に一礼し、すぐさま覆面パトカーへと乗り込んだ。
ドアが閉まる音とともに、再びエンジンが唸りを上げる。
彼の胸には、もう一度「無事」の確かさを自分の目で確かめたい――ただその一心だけが残っていた。