眠れぬ夜は、優しすぎる刑事の腕の中で。
唇を離した匠は、花音の額に軽くキスを落としてから、そっと体を離した。
「……ね、ちょっと」
花音が思わず声を上げた。
視線が、絡む。
まだ、終わってほしくなかった。
指先が熱くて、胸が苦しくて、唇の感触が、消えていかない。
花音は、ソファの上で体を起こしながら匠のTシャツの裾を掴んだ。
「……なんで離れるの?」
匠は、何も言わずにその手を見下ろし、やがて口の端をわずかに持ち上げた。
「花音さ……」
「な、なに……」
「欲しがるとこ、めちゃくちゃ可愛い」
「はっ……?!」
花音は真っ赤になって、掴んだ手を離そうとする。
だが匠はその手を包むように取り上げ、膝の上にのせたまま、もう一度彼女に寄り添った。
「でも」
花音の耳元で囁く。
「焦らされるの、苦手でしょ?」
図星だった。
花音は瞬き一つせずに固まる。
理性ではわかってる、でも心と体が、言うことをきかない。
匠はその反応に確信を持ったのか、ふっと笑った。
指先で、花音の頬から顎、そして首筋をなぞる。
「こんなに熱くしておいて、何もしないなんて、ひどい男だよな」
「……自覚あるんだ」
花音は睨むように言ったが、その声はかすかに震えていた。
「あるよ」
匠はあっさりと答えたあと、わざとらしくソファの背にもたれ、体を少し離す。
「でも、今の花音、結構見ごたえあるから」
「っ……意地悪……」
思わずこぼれた声に、匠は肩を揺らして笑う。
「そうだよ。今日はずっと、君が俺を翻弄してたんだ。ちょっとくらい、立場逆転もいいでしょ?」
花音は唇を噛み、言い返せない。
言葉の代わりに、彼の膝に置かれた自分の手に力をこめる。
——もう、冗談で済まない。
匠もそれを感じ取ったのか、いたずらな笑顔のまま、もう一度体を近づけた。
花音の目を覗き込みながら、低く、熱を含んだ声で囁く。
「……じゃあ、続き、する?」
その問いに、花音の喉が小さく鳴った。
もう、逃げ道なんてない。
「……ね、ちょっと」
花音が思わず声を上げた。
視線が、絡む。
まだ、終わってほしくなかった。
指先が熱くて、胸が苦しくて、唇の感触が、消えていかない。
花音は、ソファの上で体を起こしながら匠のTシャツの裾を掴んだ。
「……なんで離れるの?」
匠は、何も言わずにその手を見下ろし、やがて口の端をわずかに持ち上げた。
「花音さ……」
「な、なに……」
「欲しがるとこ、めちゃくちゃ可愛い」
「はっ……?!」
花音は真っ赤になって、掴んだ手を離そうとする。
だが匠はその手を包むように取り上げ、膝の上にのせたまま、もう一度彼女に寄り添った。
「でも」
花音の耳元で囁く。
「焦らされるの、苦手でしょ?」
図星だった。
花音は瞬き一つせずに固まる。
理性ではわかってる、でも心と体が、言うことをきかない。
匠はその反応に確信を持ったのか、ふっと笑った。
指先で、花音の頬から顎、そして首筋をなぞる。
「こんなに熱くしておいて、何もしないなんて、ひどい男だよな」
「……自覚あるんだ」
花音は睨むように言ったが、その声はかすかに震えていた。
「あるよ」
匠はあっさりと答えたあと、わざとらしくソファの背にもたれ、体を少し離す。
「でも、今の花音、結構見ごたえあるから」
「っ……意地悪……」
思わずこぼれた声に、匠は肩を揺らして笑う。
「そうだよ。今日はずっと、君が俺を翻弄してたんだ。ちょっとくらい、立場逆転もいいでしょ?」
花音は唇を噛み、言い返せない。
言葉の代わりに、彼の膝に置かれた自分の手に力をこめる。
——もう、冗談で済まない。
匠もそれを感じ取ったのか、いたずらな笑顔のまま、もう一度体を近づけた。
花音の目を覗き込みながら、低く、熱を含んだ声で囁く。
「……じゃあ、続き、する?」
その問いに、花音の喉が小さく鳴った。
もう、逃げ道なんてない。