眠れぬ夜は、優しすぎる刑事の腕の中で。
匠の指先が、ゆっくりと花音の服のボタンに触れる。
まるで壊れてしまいそうなほど大切なものを扱うように、慎重で、優しい動きだった。
「無理しなくていいよ」
低く、包み込むような声が耳元に落ちる。
その響きに、花音の肩がわずかに震えた。
けれど、花音は俯いてしまう。
頬を赤らめ、視線を逸らしながら、両手で胸元をぎゅっと抱え込むように覆った。
目には、恥じらいと不安が滲んでいる。
「大丈夫……」
かすれた声で言いながらも、花音の指先は小さく震えていた。
匠は無理に剥がすことはせず、そっとその手を取って、自分の胸に導く。
温かな鼓動が、彼の胸の奥から伝わってきた。
「怖がらなくていい。ここは、俺だけの場所――誰にも渡さない」
その囁きに、花音の表情がほんの少しだけ緩む。
ぎゅっと閉じていた肩の力が、わずかに抜けたのを匠は見逃さなかった。
匠の手が、花音の背中から脇を通って、やさしく包むように滑る。
慎重に、焦らずに、服の布地を指先でほどいていく。
一つずつ外されていくボタン。
布が肌から離れるたび、ひんやりとした空気と、彼の視線の温かさが花音を包む。
けれど、匠の目は決して無遠慮に逸らさない。
視線は花音の顔に、瞳に、ずっと注がれ続けていた。
その瞳の中に映るのは、欲望だけではなかった。
溢れるような愛しさと、安心させたいという真っ直ぐな想い――
それが、花音の胸にじんわりと染みていく。
「大丈夫?」
彼が問いかけるその声は、熱を帯びながらも限りなく優しい。
「うん……」
か細く震えた返事だったけれど、それはたしかに、花音自身の言葉だった。
匠の手が彼女の腰にまわり、そっと距離を縮めていく。
ぴたりと肌が触れ合うたび、花音の鼓動が高鳴るのが伝わってくる。
ふたりの間の空気が、静かに、でも確かに甘く染まっていく。
花音の呼吸が浅くなり、胸の上下が大きくなる。
緊張と期待、そして匠への信頼が入り混じった鼓動が、まるで彼の胸と共鳴しているようだった。
匠は、そっと首筋に指先を滑らせる。
その温もりに、花音の背筋がふるりと震える。
「……怖くないよ。ちゃんと俺が、そばにいるから」
低く囁かれたその言葉に、花音の奥底に残っていたわずかな不安が、ゆっくりとほどけていく。
――今なら、委ねてもいい。
そんな風に、胸の奥が静かに囁いていた。
まるで壊れてしまいそうなほど大切なものを扱うように、慎重で、優しい動きだった。
「無理しなくていいよ」
低く、包み込むような声が耳元に落ちる。
その響きに、花音の肩がわずかに震えた。
けれど、花音は俯いてしまう。
頬を赤らめ、視線を逸らしながら、両手で胸元をぎゅっと抱え込むように覆った。
目には、恥じらいと不安が滲んでいる。
「大丈夫……」
かすれた声で言いながらも、花音の指先は小さく震えていた。
匠は無理に剥がすことはせず、そっとその手を取って、自分の胸に導く。
温かな鼓動が、彼の胸の奥から伝わってきた。
「怖がらなくていい。ここは、俺だけの場所――誰にも渡さない」
その囁きに、花音の表情がほんの少しだけ緩む。
ぎゅっと閉じていた肩の力が、わずかに抜けたのを匠は見逃さなかった。
匠の手が、花音の背中から脇を通って、やさしく包むように滑る。
慎重に、焦らずに、服の布地を指先でほどいていく。
一つずつ外されていくボタン。
布が肌から離れるたび、ひんやりとした空気と、彼の視線の温かさが花音を包む。
けれど、匠の目は決して無遠慮に逸らさない。
視線は花音の顔に、瞳に、ずっと注がれ続けていた。
その瞳の中に映るのは、欲望だけではなかった。
溢れるような愛しさと、安心させたいという真っ直ぐな想い――
それが、花音の胸にじんわりと染みていく。
「大丈夫?」
彼が問いかけるその声は、熱を帯びながらも限りなく優しい。
「うん……」
か細く震えた返事だったけれど、それはたしかに、花音自身の言葉だった。
匠の手が彼女の腰にまわり、そっと距離を縮めていく。
ぴたりと肌が触れ合うたび、花音の鼓動が高鳴るのが伝わってくる。
ふたりの間の空気が、静かに、でも確かに甘く染まっていく。
花音の呼吸が浅くなり、胸の上下が大きくなる。
緊張と期待、そして匠への信頼が入り混じった鼓動が、まるで彼の胸と共鳴しているようだった。
匠は、そっと首筋に指先を滑らせる。
その温もりに、花音の背筋がふるりと震える。
「……怖くないよ。ちゃんと俺が、そばにいるから」
低く囁かれたその言葉に、花音の奥底に残っていたわずかな不安が、ゆっくりとほどけていく。
――今なら、委ねてもいい。
そんな風に、胸の奥が静かに囁いていた。