リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜




敬語はやめようって、私がいつも華音ちゃんに言ってるセリフじゃん。



私はなんだか可笑しくなって、ちょっと気が緩んでふっと笑ってしまった。




「ちょっと〜。朱理ってばさっきから吃ったり噛んだり…恥ずかしいんだけど!それでも司会アシスタント?」




胡兎はご機嫌斜めの顔で文句を言ってくる。





あぁ、そっか…。




淳平君が私に構うのが面白くないんだな。





気を取り直して、私はいつもの司会アシスタントさながらに胡兎を淳平君に紹介する事にした。




「いつもこんな風に絡んでくるけど、それは私にだけなんで、胡兎ちゃんをぜひ相手にしてやって下さいね。」




「また敬語…でも良かった。いつも見てる朱理ちゃんって感じだ。」




淳平君はそう言って笑うと、今度は胡兎の方を向く。


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