リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
「あ!だけどそういえば最近ウチの社長とちょっと話したんだけどさ、社長が言うには、博巳の実家に連絡入れたら、実家の方には博巳の携帯から着信入ってたって言ってた!」
突然、今思い出したかのようにそう言った淳平君に、即座に反応する和哉君。
「えっ!?それいつの話!?…ってか着信が入ってたのって…。」
慌てふためき、興奮気味に淳平君に迫る和哉君を淳平君は牽制し、両肩をポンポンと叩いて落ち着かせようとする。
「和哉ちょっと落ち着けって。社長と話したのは一昨日で、着信が確認されたのは、確か社長は…昨日って言ってたから、まぁ、3日前だな。」
それは本当の事なんだろうか?
淳平君は微妙な空気になってきたこの場をなんとか収めようとしてこんな事を言い出したんじゃないか?
私の淳平君に対する疑念は増していくばかりだった。