リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜




「えっと…ね、来月に若葉テレビで放送する予定のスペシャルドラマに麗斗君が主演するでしょ?だからその番宣で出演することが決まったの。」




「あーそうか!忘れてた。そういえば今麗斗が行ってるロケって若葉テレビのドラマだったね。そのことか!」




和哉君は突然左の掌(てのひら)を右手をグーにしてポンと叩き、何かを思い出した時のリアクションをする。






「忘れてたって…博巳の事だけじゃなく麗斗の事も気にかけろよ!」




そう言って和哉君をどつく淳平君の顔は元の穏やかな表情に戻っていた。





「そういえばさ〜。年末も朱理の番組にドラマの番宣の女優さん来てたよね?…ほら、あの高飛車そうな…。」




「磯本さんね。」





「そうそう!その人。見てて思うけど、なんかさ〜役者さんがバラエティに来たりすると、番組のペースが崩れるよね〜。」



< 122 / 264 >

この作品をシェア

pagetop