リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
私がそれを拾おうとすると、柊子さんやスタッフさん達がやって来て、“いいから座ってて!”と鏡の前の椅子に戻るよう指示される。
今日担当してくれたヘアメイクさんの所属する事務所から急遽、別の人をもう一人派遣してもらう算段になったけど、生憎すぐこちらに向かえるスタッフが見つからないとのこと。
ソロ撮影が終わった他メンバーも、次のCDジャケットの集合写真は別のスタイリングに変える為、ヘアメイクさんがひとりだけでは到底間に合わない。
スタジオを利用出来る時間も限られているし、ドタバタの中、時間はどんどん押している。
仕方なく、柊子さんと複数の女性スタッフで私のヘアメイクを仕上げ、なんとか撮影に漕ぎ着けた。