リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
「ちょっとでいいからさ〜、聞いてよ。」
どうしてなのか、センターの話にこだわって、引き下がらない胡兎。
「わかったよ。」
渋々了承する私。
「朱理は多分誤解してると思うからこの際ハッキリ言わせてもらうけど、私はもうアーティストなんて目指してない。リアライズはアイドルでいいと思ってる。」
意外すぎる発言だった。
「どうしたの?そんな突然。あれだけダンスができる胡兎が言うセリフとは思えない…。」
「私はね、朱理がセンターを務める曲で踊りたいの。何度も言うけど、もちろん真鵺の事だって認めてる。…でも、グループが有名になるきっかけを作ったのは朱理だし、朱理が居なかったらウチらはきっと今頃、もっとバラバラになってたと思う。」