リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
「それからね、雫のことについても…、」
!?
「ええっ!?雫のことって…。」
もしや柊子さん、勘づいてる…?
「どうしたの?突然そんな大きな声で。びっくりするじゃない。…雫のモデル仕事の件よ。」
「あ…あ〜その件のことか〜。」
びっくりした!
私の中で雫といえばもう真っ先に思いつくのは和哉君とのこと以外無くて、今まさに恋愛の話のさなか雫の話題を振られて、只々あせるしかない。
「確かに、あの仕事自体は真鵺に来たオファーだけどね、雫は今すごくモデルっていう仕事に対して真面目に取り組んでいるって…私にはわかるの。」
「うん…。私もそれは気づいてた。」
この間のCDのジャケ写の撮影の時だって、すぐそばで雫を見ていた私なら、もちろんわかること。