リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜




でも、私がメンバーを思って何か行動したことが、柊子さんにとっては嬉しくて仕方がないのか、ずっと私を見てクスクス笑っていた。





「私は知ってるからね。朱理も雫も胡兎も、それからもちろん真鵺と寧音も優しい人の気持ちがわかるいい子だって。」






「…本当に今日はどうしちゃったの?」





私の事を凄く心配してみたり、メンバーみんなを褒めてみたり。




なんだか柊子さんはおかしい。








注文した料理がやって来て、店員さんが丁寧に配膳してくれる。





「ん?…これは…?」





最後にテーブルに置かれた小さなガラスの器のものは、私も柊子さんも頼んだ記憶が無いものだった。





「あの、すいません。このお皿のメニューは頼んでいなかったと思うんですが…。」





私はナイフとフォークのセットを終えたタイミングの店員さんに戸惑いつつ訊ねる。



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