リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
「!?…もしかして朱理は私と高瀬さんの間柄をそういう風に思っていたの?それは誤解よ!絶対に無い!」
柊子さんは心外だという表情で慌てて否定する。
「ごめんなさい。でもそんな必死になって否定するなんて…。」
こんな強めの反応が返ってくるとは思わなかった私は即謝る、けどなんで?とは思う。
だって柊子さんはいつも私に社長の事を好意的に話すから。
「あのね、私は高瀬さんを事務所の社長として、…私の恩人として慕っているし尊敬はしてる。でもね、本当にそれだけ。だから朱理は安心して?」
「え、そんな。例え社長と柊子さんがそういう関係だったとしても私には反対する理由なんか無いよ?…っていうかそうじゃないなら柊子さんてどんな人と付き合ってるの?」