リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
「なによ、急に。私の恋愛関係なんてどうだっていいの!あなたは自分の事だけ心配しなさい。…でもまぁ、私が二十歳の頃には、少なくとも朱理よりかは経験豊富だったと思うわ。」
また言われてしまった…。
「あ〜ハイハイ。私も一刻も早く彼氏が出来るように頑張りますよ!」
「そうそう!…それから他の四人にも同じ事をこれからちゃんと話すつもり。朱理だけ特別にっていうわけにはいかないわ。みんなにはこれから仕事に、恋に、全力で頑張ってもらいたいもの。」
「…そうだね。」
既にメンバーのうちの二人が恋愛中で、そのうちひとりは異性の部外者禁止の寮に彼氏を連れ込んでいた、なんてとても言えなかった…。
それよりも、私もひとつ柊子さんにどうしても伝えたい事がある。