リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜





「なんだかんだ言って雫はさ〜、あの動画の事、なんらかの理由であったとしても、やっぱり自分達が原因なんじゃ…って言ってたもんね。」





「うん。多分、私と和哉君のことがどこかで間違って伝わったのかも。だから、朱理が迷惑被る形になっちゃった。ごめんなさい。」






原因は大方そんなとこなのかもしれない。




ただ、だからと言って確信も無いし、それが事実だったとしてもそんな間違いを広めている動画を作った奴の方が悪い。



だからこれが雫が悪い、なんて思いたくなかった。





「謝らないで。雫は何も悪くないんだから。」





「でも……。」





重い空気になりそうなところ、胡兎の明るい声が割って入る。




「ね〜、聞いてよ!この間ね、淳平にスゴくいい店に連れてってもらったの。カラオケ付きの個室のバーなんだけど。」



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