リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
どんどん淳平君と仲を深めている様子の胡兎。
大事な事が発覚したら、必ず私に報告するっていう約束を忘れていないのあれば、今のところ特にそういった話は聞かされていない。
だから、淳平君やルミノサイトに対して不審な点は無い…んだと思う。
「この間、みんなで集まった時のお店もいいとこだったもんね。私も行きたいなぁ。」
能天気な返事で応える私。
「でしょ〜?だから、次もまたあの時のメンバーでそこに行きたいんだよね〜。」
そう来ると思った。
…そうなると、今度はカップル二人組に私と透君の六人になるわけで。
予想はついていたけれど、カラオケでその図になるのかと思うと、想像するだけで乗り気じゃなくなってくる。
「ね〜、雫も賛成でしょ〜?」
楽しげに、雫にも同意を求める胡兎。