リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
ドラマ撮影が行われていた場所から少し離れた、若葉テレビ本社ビルの中の控え室。
私と響香はテーブルを挟んで向かい合う形でパイプ椅子に座り、休憩を取っている───。
「麗斗君達とはけっこう前から知り合いだったからね〜。確か初めて会ったのは一緒に仕事した監督の誕生会に呼ばれた時だったかな?」
私の問いかけに、これといって特に思うところも無い、といった感じであっけらかんと受け答える響香。
「そうだったんだ。あのね、もうだいぶ前の事なんだけど、リアライズの…私のグループのメンバーの雫がね、モデルのワークショップで和哉君と知り合って…。」
私がそこまで言ったところで響香は首を傾(かし)げて、不思議そうな表情で私を見つめる。
「和哉君?」
「あ、え〜と、…ルミノサイトの、麗斗君の仲間の、和哉君ね。」