リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
和哉君の名前を出しても、すぐにはピンと来なかった様子の響香は、私が詳細を話してやっと思い出したかのように、
「あ〜そっか。ルミノサイトの和哉君ね。忘れてた。」
と言って苦笑いする。
「えぇ?忘れてたって…。」
この時、正直私は安堵していた。
なんだ、やっぱり響香とルミノサイトは別にたいした関わりなんてないんだって。
「ねぇ、それで和哉君と雫ちゃんが知り合ってどうしたの?」
「えっ?あ…それは、うん。だから、え〜と、雫がね、最近雑誌の専属モデルの仕事が貰えるようになって、そういうワークショップとかでもいろんな人と知り合えて人脈ができるものなのかなって…。」
我ながら、なんだか無理がある苦しい発言だったと思う。
「雫ちゃん、専属モデルの仕事が決まったんだ!?良かったね!」
けれどそんな事は意に介さず、会った事も無い雫の仕事の件を喜んでくれるのだった。