リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜





「でも、久し振りに朱理ちゃんに会えて俺も本当に嬉しいんだよ。」





そう言ってくれる栗原さんからは私のマネージャーである柊子さんとはまた違った労りや優しさを感じる。




そこは男女で距離感や接し方のポイントが異なるからなのかもしれない。







「栗原さんは“本当に久し振り”でも私は朱理とは頻繁に連絡は取ってるもん。…それ、私がやるからいいの!」





響香は椅子から立ち上がると、控え室の隅に用意されていた小さなポットのお茶を淹れようとしていた栗原さんに詰め寄り、ポットと一緒に置いてあった紙コップを奪うように取り上げた。





「ハイハイ。それじゃ邪魔者は出ていきますよ。」




栗原さんは手を止め、呆れたようにそう言って私に目配せするけど、私にはそれが響香の思惑を見越した上で、“話を聞いてやってね。”っていう意図だと、なんとなく分かった。



< 275 / 301 >

この作品をシェア

pagetop