リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜





『朱理が所属している事務所の社長は、元々超大手の星和プロから独立して今の会社を立ち上げた…っていうのは業界じゃ有名な話でしょ?』






『高瀬社長…?どういう事?』






『いつも星和プロから若手女優の候補がここの専属モデルになるっていうのが恒例なの。だけど、今回のオーデには参加していない。…そういうこと。』






『え…そういうことって言われても…。』





タジタジしている私の顔を覗き込むと、響香はにっこり笑って言い放つ。




『だから!大丈夫ってこと。私と朱理はこのオーデの審査、ちゃんと通るから───。』








結局は出来レースだった、…らしいオーディションにやって来た私達二人は、響香の言う通り、その後無事合格し、晴れて専属モデルになった。




もうひとりの同世代の女の子は、落選した。



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