リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
相当以前から出版社全体の雑誌の発行部数というのは、ネット媒体が強くなっていく社会に比例するようにどんどん落ちていて、それがローティーン向けのファッション雑誌ともなると、少子化の影響を受けてそれが顕著に表れる。
そう遠くないうちに廃刊が決まってもおかしくない、と言われているのを後になってから知った。
考えてみれば、星和プロから女優の卵がオーデに来なかったのは、今の時代じゃ専属モデルになっても然程(さほど)知名度や人気の上昇には繋がらないっていう判断からなのかもしれない。
だから、私にお鉢が回ってきた。
専属の仕事が決まって、私でも多少は慣れてきたかな?と感じていた半年後ぐらいだったと思う。
『この雑誌の仕事は、私達の世代で終わり。』
そうきっぱりと言い切った響香の予言。
私はせっかく初めての仕事が順調に行きだしたのに、と心許なかった。