リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜




だけどその予言はやっぱり当たっていて、その通りに、私と響香が高校生の年になるタイミングで廃刊は決まってしまった。




専属モデルの仕事と同時に、事務所からの強い勧めで歌やダンスのレッスンに通っていた私は、この雑誌廃刊の直後に胡兎、雫、寧音、真鵺の順番で事務所に所属が決まったメンバー達と引き合わされて、リアライズというグループとしてデビューする事が決まった。




ん?…あっ、違う。





真鵺だけは私が事務所入りしたばかりの頃に一度だけ、高瀬社長からすでに紹介されていたんだっけ。




思い出せば、私は真鵺とは響香よりも先に出会っていたんだ。




初めて顔を合わせたあの時も、真鵺は凄く大人しい子で、私が“はじめまして”と挨拶すると、蚊の鳴くような小さな声で“はじめまして”と返ってきて、…それっきり。




その後にデビューが決まるまでは、真鵺がどこで何をしているのかさえ私は知らなかった。





そうだった、忘れていた───。







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