リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
「…朱理、あのオーデの審査の帰りに、もうひとり一緒にいた女の子いたでしょ?あの子、今どうしてるか知ってる?」
「えっ?…ううん、知らない。」
今頃になってなぜそんな事を言いだすのか、と私がちょっと戸惑っていると、響香は朗らかな笑顔を見せる。
「あの子ね、今アメリカのモデル養成所で頑張ってるんだよ。」
「そうなんだ!?でも、響香はどうやってそれを知ったの?」
「うん。私はあの後も、たまにあの子には連絡を入れてたんだよね。日本の芸能界じゃなくて、高校卒業後に渡米して…あの子、中学卒業するまでに、身長がだいぶ伸びて今じゃ175cmだって。」
「そっかぁ。確かにあの子、私達三人の中じゃ一番背が高かったけど、中学生になってもそんなに伸びるって珍しいよね。」
身長がどうとかよりも…
“あの子は無理だと思う”
冷たくそう言い放った響香がその後も密かに連絡を入れてた、っていう事実にただ驚く私。