リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
ガチャッ─!
ドアノブを回すと音とともに強い手応えを感じた。
よし!開いてる───。
そのまま手前に引くとそれなりに重たさはあるものの、ちゃんとドアは開かれたのだった。
ラッキー!
私を呼び止めた声は無視してそのままドアをくぐり抜け、中へと侵入した。
我ながら私にしてはかなり大胆な行動をしてるって自覚はある。
なんなら、ちょっとやばいくらいかもしれない。
でも、この時ばかりは自分を止められなかった。
再び戻ってきた撮影所のあの風景を、今度はキャットウォークの上から見下ろす格好になる。
上から見ると、まるで作りかけのジオラマがいくつもあるように見えた。
その景色はどうしてなかなか見応えがあり、私は思いがけず立ち止まり、暫くそれを眺めていた。
ただ、ずっと下を向きっぱなしだと首が痛くなってきて、私は顔を上げ、周囲の状況をそれとなく確認する。
こんな所でボケっとしている場合じゃなかった。