リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜





「それでさ〜、どうなの?和哉君のグループの博巳君っていうのは。朱理の彼氏になってくれるとか?」




またとんでもない話な上に、随分と私に上から目線で言ってくれるなとは思うものの、それは雫と和哉君に確かめておかなきゃならない件に近しい話。




「胡兎の言う事は話半分に聞いて。でも、雫と…和哉君、も多分知ってるよね?動画の噂話。付き合っているのはあなた達二人なのにどうして動画サイトで噂になっているのは私とその博巳君って人なんだろう?」





二人は“ついにその話が来たか──。”って反応を示す。





その時、私はこれまでになかった不審感と胸騒ぎを覚えて、雫に対して突然、心の距離みたいなものを感じた。




正直、ショックだった。




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