リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
「はぁ?何言ってんの?私が会いたがってるとか、そんなこと一言も言ってないでしょうが!やめてよ!」
強めに咎めるも、お構い無しに胡兎は和哉君と雫に同意を求めて、笑顔で訴えかける。
「それ、試してみる価値あるかも…。」
予想に反して和哉君より先に雫がそう答える。
「…駄目かな?朱理ちゃん。」
そして、和哉君まで懇願するような目で私を見てくる。
「……………………。」
「…そうだ!それならさ〜朱理が、じゃなくて朱理も含めたみんなで今度会おうよ!…って話なら良くない?別にそれは今すぐ強制的に会わせるっていう嘘じゃなくなるし。」
多数決で三対一の空気の中、仕方なく私も首を縦に振り、博巳君へのお誘いメッセージが和哉君の携帯から送信されることとなった。