【12/31引き下げ】クールなパイロットは初心な新妻を身籠らせたい
 休憩時間も終わり、午後からまたいつものように働き、一日が終わる。
 翌日は公休日なので、私は姉にお土産を渡そうと、車で内子町へと向かった。

 今は高速道路も通っているけれど、そこまで急ぐ必要はない。一時間弱のドライブを楽しもうと、車を南予方面へと走らせた。

 姪の桜子は現在四歳。来年、町内にある幼稚園へ通うことになっており、今はまだ姉が家で面倒を見ている。なので平日の午前中に姉の家へ遊びに行くと、もれなく桜子の子守りがついてくる。

 先週の子守りの時に、桜子がうっかり私のバッグの中にシール帳を入れてしまったため、しばらくの間大変だったと姉から聞かされ、私もこれからは帰る前に自分のバッグの中身を再度確認しなければと思った次第だ。

 無事にお土産とシール帳を渡し、桜子と一緒に遊んで昼食を姉の家で一緒に食べると、母から内子の産直販売所で野菜を買ってきてと連絡が入っていたことに気付く。私は姉の家を後にすると、母のお使いを済ませ、帰路についた。

 母の出勤前に野菜を渡し、任務完了だ。
 そして翌日また仕事に向かう。
 そんな平穏な日々が続くものだと思っていた。

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