【12/31引き下げ】クールなパイロットは初心な新妻を身籠らせたい
 続けて「これがなければお預けを食うところだった」と、私の緊張をほぐすようにおどける藤川さんに、どう反応していいかわからないけれど、その言葉で私の頬だけでなく全身が一瞬で熱を持った気がした。その例えはあながち間違いではない。その証拠に、私の胸元の肌が、一瞬にして薄桃色に染まっていた。

「じゃあ、改めて。……女の子のはじめてって、痛いって聞くから、痛かったら我慢せず言って。できるだけ痛みを感じさせないよう努力する」

「あ……、待って。照明……」

 下着姿を晒すのも恥ずかしいのに、その上明るい部屋で裸を見られるのだ。二十七年間生きてきた中で、今が一番恥ずかしい場面だ。

 そんな私を、藤川さんは色気たっぷりの声と表情で惑わせる。

「こういうことは、きちんと相手の顔を見てするものだよ」

「そんなこと言われても、恥ずかしいです……」

「それは今だけだよ。そのうちそんなことも気にする余裕なんてなくなるんだから。さあ、ここからは俺に集中して」

 自身の声に藤川さんの中でスイッチが入ったのか、それ以降は私がどれだけ恥ずかしがろうが全く手加減してくれなかった。

 キスが首筋から耳に移動する。耳元に藤川さんの吐息が聞こえ、と同時に私の身体に触れる手が、ブラジャーのカップの中に侵入した。自分で身体を触る感覚や衣擦れの感覚とは全く違う。藤川さんの指が乳首に触れると、私の身体が無意識に大きくしなった。

「あっ……、何か変……」

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