【12/31引き下げ】クールなパイロットは初心な新妻を身籠らせたい
 胸を触られているはずなのに、なぜかお腹の奥……子宮辺りがキュンと疼いた。

「そのうちこれが気持ちよくなるよ。もっといっぱい俺を感じて」

 私の戸惑いに反して、藤川さんの声には余裕が含まれている。

 藤川さんのキスが、首筋から段々と胸元へ下りていくと、胸の先端に触れていた手の反対の手が私の背中に回され、胸元の締め付けが感じられなくなった。片手で器用にホックを外したのだろう。解放された胸元を覆うものを取り払われると、途端に私の羞恥心が復活した。

「ちょ……、ちょっと待ってください」

 私の声に、藤川さんがキスを止めて身体を起こした。

「あの……、やっぱり恥ずかしいです……」

 きっと顔が赤くなっているだろう、顔……特に耳が熱い。
 蚊の鳴くような声でやっと訴えると、身体をよじって枕に顔を埋めた。

 私の訴えに、藤川さんも「わかった」と返事すると、部屋の照明を落としてくれた。

 代わりにベッドサイドのライトを点灯させ、「これでいい? これ以上は俺も暗くて何も見えないから……」と、私に確認を取る。

 できればもっと暗い方が嬉しいけれど、これ以上暗くはできないようだ。私が小さく頷くと、藤川さんは「じゃあ、続きをするよ」と言って、再び私の上に覆いかぶさった。
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